能登の未来

FUTURE

住む人が誇らしく思えるまち

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投稿者

高田利栄子

100年後も住む人が自分のまちを誇らしく思えるような営みができてたらいいなって思う。100年後の珠洲もそうであって欲しい。
私は珠洲が大好きです。愛おしいです。そこにいる人も野も山も砂浜も岩場もぜーんぶ。住む人たちは働き者で、腰が曲がってやっと一歩ずつ歩くおばあちゃんは、わざわざしゃがんで道端に生えた草を抜く。「なんでこんなところまで草抜くん?」って聞いたら、「草ない方が気持ちいいやろ、気になるがや」って。
そこに住む人たちは、自然の中に住まわせてもらっとるって無意識に思っていそうだと感じていました。私もしかり。配達に行ったら、「今度来た時に渡そうと思っとったがや」って野菜や作ったものを準備して待っていてくれたり、山の中に住むおじいちゃんはやっと人が来たって感じでしゃべりまくり、一緒に蕗のとうを摘んだり。「そろそろ玉ねぎの苗植えてしまわんとダメやな」、「あそこのグミの木にグミ取りに行こー」、「あそこの桑の実そろそろみんな採り始めたなー」、「ジャガイモ掘り起こしてしまわんとな」、「もうイカの時期か、えー早い、一年早いー」って季節に応じたたくさんの毎日のこの時期にしかできないことをやり、季節を感じながら住むことができるとても良いところです。
私が帰りたいと思う珠洲は それぞれの人が「こう暮らしたい!」という生活スタイルが叶えられて、尚且つ孤立せず、人との繋がりを持てるような場所です。そこにいる人が訪れた人に「良いところやね」って今までのように言われて、鼻が高くなるような。
そんな珠洲であるために、住みたいと思う人が安心して暮らせるようなってほしい。災害が起こった時のルールを徹底して日々訓練をするとか。あとは、能登のお祭りやよばれなどの文化を継承できるようにもしたい。たとえば、市をあげて行う珠洲の文化を守るためのお祭りにしたりとか。 私は酒屋だったので、季節と共に、能登の食とお酒を広める働きができるようになることを願っています。

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