能登の未来

FUTURE

みんなが戻って来られる場所にしたい

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投稿者

重政辰也

生まれ育ったこの町の環境が好きでした。のんびり過ごせる場所。
震災前の状況が続いてくれればいいなと思っています。人がいて、人とのつながりはあるけど静かで、夏になったら海に入ったりと、四季を感じながら静かに過ごす。自分が子供の頃のほうがもう少し人はいたんですけど、今は色々な地域からやってくる人もいたりして。これからも人が残っている状態であればいいなと思っています。

震災前もたくさん課題はあって動かないといけない状況ではありました。
少子高齢化で人口が減ると事業者さんも成り立たなくなり、商売を続けるのも難しくなっていきます。こうした課題を解決しようと力を入れて取り組んできました。子どもたち向けにスポーツのイベントをしたり、地元の青年団や各経営団体に入ったり、大学院で学んだり。地域を残していていきたいという思いはかなり強く持っています。

今後は戻って来られる場所を作り、働く環境の創出にも取り組みたいです。仕事も住む場所もあって、今まで住んでいた人がいるという状況です。例えば、家を建てるのが難しい場合は仮設住宅ではなく実際に家を借りて住むことができたりする。戻って来られる場所や働ける環境があれば、戻ってくる人はたくさんいると思います。子どもたちにも戻ってきてほしいです。「ここで生きたい」、「ここにいたい」と思っていたけど、出なくてはいけないから町を出た人たちが戻って来られたらいいですよね。外に出ることは賛成ですが、ふるさととして、能登で育って、外に出て、また戻ってくるみたいな…そういうのがやっぱり一番いいと勝手に思っているので、「戻りたい」と思っている子どもたちが帰ってこられるようにしたいです。そのために、親の働き場所と家族の住むところと子どもの学校・教育環境の3つを整えることが非常に大事だなと思っています。

今は地域をよりよくできる可能性が高いと思っています。地震が起こって、今まで大変だったことや課題だったことが一気に解消される可能性も十分考えられます。あとはやるかやらないか。僕はできると思っています。行政も含めてみんなで同じ方向に
前よりもいい未来、いい珠洲が作れると思っています。そういう環境でみんなが戻ってくるのを待ちたいなと思ってはいます。そのために何ができるか考えていきたい、行動していきたいです。

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