能登の未来

FUTURE

能登の未来

  • Facebook
  • X
  • LINE

投稿者

三輪歩未

 私は100年後の能登を想像した時、地域特有の美味しい食べ物と温かい人々に包まれた今までのままの能登であってほしいと思うと同時に、地震の影響を受けて地域の活力が弱まるのではなくこれをチャンスと捉えて、もっと人々が住みやすい場所になっていてほしいと感じた。
 私は故郷である能登が大好きである。今は大学のために金沢で一人暮らしをしているが、ふとした時に寂しくなって戻りたいと思う。県外から来た友達に「能登って何があるの?」と聞かれても、いつも答えられず能登のどこが好きなのだろうと思っていたが、能登を離れて今までの当たり前が当たり前ではなかったことに気付いた。例えば、今まで食べてきたものの多くが地産地消でその時に取れた旬のものであることだ。春には祖父母と兄弟と一緒に山に行き、ワラビ、ゼンマイ、ウド、ふき、こごみなどの沢山の山菜を集めに走ったり、近所の人に頂くイサザを踊り食いや唐揚げにしたり、夏には船で夕方から釣りに出て特大のクーラーボックスにいっぱいの魚を詰め込んで帰り、祖母とさばいて皆で食べたりして楽しんだ。秋にはシイタケやマツタケ、色んな山菜を取りに行って炊き込みご飯やすき焼き、その他の色んな料理を楽しんだ。冬には牡蠣をお腹いっぱい食べ、お正月に向けて祖母と赤、白、ヨモギ、あんこなどのいろんなお餅をついて作るなど、五感を使って四季折々の食べものを楽しむことができていたのだなと分かった。そしてそんな能登が大好きだったのだと気付くことができた。
 ただ、その当たり前が祖父母をはじめとした地域の人々の高齢化によって失われ始めているかもしれないとも感じていた。そんな中で能登地震が起こったため、これを機に田んぼや畑をやめる人や、漁に出たり山に行ったりする人々が減り、今までのように能登の美味しい食べ物が食べられなくなるのではないかと考えるととても怖い。
 高齢化と人口減少がどんどん進む状況に地震が重なり、今の能登に活力を与えることはとても難しく時間がかかることではないかと思う。ただ能登の人々は誰も能登が衰退していくことは望んでないし、皆が活気のある能登を取り戻そうと頑張っているところだと思う。100年後も能登が魅力にあふれた温かい場所であるためには、今の状態を維持しようと頑張るだけではなく、もう少し住みやすい場所に変えていくことが必要であると考える。今の能登は交通の便や飲食店をはじめとして、不便に感じることが多い。能登に住んでいる人たちが快適に暮らせていれば、「良いところだよ」と能登の魅力や強みを自信をもって発信することができ、自然とそこに住みたいと思ってもらえるのではないかと思う。地震は起きてしまったが、良さを残しながらもより住みよい街に1から作り変えていくチャンスであるとも捉えることができる。ピンチをチャンスに変えて、もっともっと魅力の溢れる能登になって欲しいと願う。

  • Facebook
  • X
  • LINE
TOP