能登の未来

FUTURE

次世代の能登の姿

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投稿者

圓堂光一

 私は2024年元日に発生した令和6年能登半島地震に被災しました。18歳の私は18年間珠洲市に住んでいてその日の出来事がこれまでの私の人生の中で最も強い記憶として残り、もう2度と経験したくなく、また決して忘れることのない出来事です。非日常的な倒されるような強い揺れ、周囲の物が壊れていく音、鳴り止まない緊急車両のサイレンの音、震災に漬け込んで発生する盗難などの犯罪の噂などによって強い恐怖が植え付けられました。地震がもたらした影響は数え切れない程ありました。私は大学受験を控えていて、数日後には大学入学共通テストや大学の2次試験がありました。震災後には普段使えた電気や水が使えない事やすっかり変って荒れ果ててしまった故郷、被災した1人1人が来る1日1日をどのように過ごそうか、どうやって生活していこうかなど生活が困難な状況が何日も続きました。被災してから約2ヶ月経ち多くの自衛隊の方や消防の方などのご支援のおかげで状況は良くなりつつありますが、まだ断水が続いていたり自宅が壊れて新たに家を作れなく仮設住宅が埋まっていて避難所に避難している方々が多くいたりしています。私が生まれ育った能登には多くの伝統文化があります。その中の1つとして祭りが能登の特徴的な文化だと私は思います。祭りは全国的は花火祭りなどとは異なり能登には地域別に悪霊に追い払う祭りや豊作を願う祭りなど江戸時代から続いてきた行事であり能登の住民が次世代へと繋ぎ続けている文化です。私はこの能登の祭りに毎回圧倒され、能登の住民として参加しこの素敵な文化がある事を誇りに思っています。しかし今回の能登半島地震に伴って能登に住んでいた人が地震の少ないところや親族のところへと引越しをしたりすることによって能登の住民が減少しています。能登は人口が少なく、住民のうち高齢者の割合がとても高い地域です。私は今回の地震によって更に若い住民が減少し高齢化が加速することを懸念しています。伝統文化は後継者である若い世代が引き継ぐサイクルが続く事で成り立ちます。その若い世代が能登から離れ続けてしまっては100年後の能登は伝統文化が無くなってしまうどころか私たちの故郷である能登がなくなってしまうかもしれません。100年後にもこの伝統文化が繋ぎ続けられている場所であって欲しいと私は願っています。この高齢化問題はすぐに対処できないと思います。しかし、若い世代である私たちや能登全体で問題に対して多くの面でアプローチして100年後や更にその先の未来でも能登の伝統文化が無くならないように、故郷の能登があり続けるように私も全力で向き合って行きたいと思っています。

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