能登の未来

FUTURE

人間を見たければ珠洲へ来い

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投稿者

塚本真如

「命を救ってくれてありがとう」
能登半島地震でしばらく電波がなく、
携帯電話がつながった時に、
知らない人たちからたくさんメッセージが来ていた。

三十数年前、珠洲には原発の誘致の計画があった。
私は当初知識がなかったため、本を読み漁り、
説得力のあったのが反対派の意見。
そこから長い戦いがあり、凍結に至った過去がある。

生きるために何を大切にしているか?

「迷ったら困難を選べ」

「差別をいかに越えるか?」

そして、人間の精神は自然で育まれている。
土・海・自然を離れたらダメになる。
それらが健全な精神を育んできたことを忘れてはいけない。

もう一回人間に戻ろう。

そのためには珠洲に行け。

この地は人としてのつながり重んじる場所。

知らない人たちからの「ありがとう」
後になってから、大仕事をしたと知らされる。

これからの能登もきっとそんな風になっていく。
今はわからないことでも、百年後をつくっていく。

これからの能登は人口の多い・少ないではない。

「人間を見たければ珠洲へ来い」
そんな場所で在り続けることを願っている。

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