私のおばあちゃんの家は門前にあります。赤ちゃんの頃からよく通った門前はジブリの世界に入り込んだように自然が豊かで、空が綺麗で、星が綺麗で、心が穏やかになれる町です。涼しくて綺麗な雲が広がる夏には、毎年「禅の里」という花火大会が開かれます。綺麗な夜空と見る花火は圧巻で、ちょうど流れ星と共に花火が打ち上がったこともありました。冬にはたくさんの雪が降り積もり、一面真っ白な雪景色に包まれます。正月には毎年總持寺に初詣をして、おみくじを引いていました。總持寺は観光客でよく盛り上がっている門前の誇れる観光スポットです。
私は今年の元日も例年のように總持寺に参りました。しかしその数時間後、門前の町は跡形もなく一変しました。少し前まであったはずの大好きだった門前の街並みはもうありません。門前は高齢化が進んでいて、復興はとても厳しいものになると思います。ですが、すぐには無理でも少しずつ、10年後、100年後には元あった夢の国のようにすてきな門前の街並みが戻って来れることを願っています。門前の人々はみんなで助け合う優しい地域であり、団結力は抜群です。しかし、日常を奪われ毎日を生きるのも大変な被災した地元の人々だけでは復興は望めません。被災した人々を助けて、復興できるようにみんなが一致団結して支える必要があります。私もその一員となってできることをしたいと思います。