能登の未来

FUTURE

能登でなければ意味がない

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投稿者

坂津世史

能登町宇出津で十年、寿司屋を営んできました。
地元の方のみならず、全国から足を運んでくれるお客さん。
それでも私が店をやるのは東京でもなく、金沢でもなく、能登でなければ意味がない。
その理由はシンプル「魚が豊富でおいしいから」。

私には小学生の息子がいます。
彼の代に引き継ぐ時、どんな能登でありたいか?

とにかく大切なのは「人」。
多くの家や建物などは失われたかもしれないけれど、
能登の人の魂は失われてはいけない。

能登の祭りの団結力、リーダーの一声でキリコを担ぐ馬力、
みんなの想いがひとつになれば、ここからまた立ち上がっていけると信じています。

そして新しい能登を作っていく時に、
新しい「人」をいかに入れていくかも大切。

元々「高齢化過疎地域」で減る一方だった人口をいかに増やすかを考えること、
増えたたのしい能登を描くこと。
能登を離れてしまった者たち、地震で出て行かざるを得なくなった者たちが、
それを見て帰ってくるためにも、新しい能登を作る必要があります。

能登の人の魂を継承するためにも、
古い慣習だけにとらわれず、新しい人に伝えていくことも重要です。

そして、私はこれからも自分のできることとして、
能登でしか食べれない旨い寿司を提供していきます。

地震があっても、海や空は変わらない。
そんな豊かな自然と共に、
百年後「地震があったから能登は良くなった」と言えるように。

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