能登の未来

FUTURE

全国から希望者があつまる教育機関を

  • Facebook
  • X
  • LINE

投稿者

小浦むつみ

18歳まで能登町宇出津で育ちました。
海と、その向こうに連なる立山連峰が、どんなときも一緒でした。
金沢に出てきた時に、海がない(見えない)ことをすごく不安に思ったことを覚えています。今思えば、子どものころは、嫌なことがあったときにも、学校の窓や通学路から必ず見えた海や山の景色に気持ちを受け止めてもらっていたのだと思います。

金沢・野々市での暮らしが長くなり、結婚して親となりました。息子が小学校で不登校になり、家で毎日寂しそうにしていたときに、どこかに彼を受け止めてくれる場所・日々を過ごせる居場所がないかと探して、福井にあるフリースクールにたどり着きました。息子はとても気に入って、入寮を希望したのですが、定員がいっぱいで「100人待ち」だと言われ、断念せざるを得ませんでした。

福井の学校を運営している法人に、学校を他地域で増やす予定がないか尋ねたところ、「全国から学校設立の引き合いがある。自治体が協力的だと話が進みやすい」と言われました。

そのときに、「気持ちを受け止めてくれる能登の自然の中に、同じような学校を作れたらいいのに」と思ったのです。

いま、一般的な学校になじめない子どもの数はすさまじく増えています。「ユニークで素敵な子が、どんどん来られなくなっていく」と先生が嘆く声をよく耳にします。行き場がなく、同年代の子どもと過ごすチャンスを失い、自信を無くしていく子どもたちのための、居場所がつくれたら。

我が家の息子は、のちに「書字障害」という脳の特性があることが判明。いろんなことに興味を持ち、知的好奇心旺盛な息子ですが、学校では「書く」場面がとても多いので、誰にも気づかれまいまま苦しんでいたのでした。

研究や配慮の進んでいる欧米の国では、脳の多様性にあわせた教育がされているとのこと。その中から、著名な学者・建築家・作家、そして大成功する起業家も現れています。そこまで一足飛びに行くのは難しいとは思いますが、まずは、安心して学べる学校を作れたら、先進地となれる可能性もあります。

これからますます重要となる一次産業と組み合わせて、たとえば養鶏場のような、子どもの楽しみと資金作りを兼ねたような取り組みもできれば最高だなと夢見ています。

  • Facebook
  • X
  • LINE
TOP